ホットスポットの検知から修理・保全までの具体的なワークフローは?
DJI Dock 3と赤外線カメラ搭載ドローン(Matrice 4TD)を活用した、ホットスポットの検知から保全までの具体的なワークフローは以下の通りです。
このフローにより、広大な発電所でも異常の早期発見と、迅速な修繕計画の策定が可能になります。
1. 飛行計画(ミッション作成)
まず、管理プラットフォーム「DJI FlightHub 2」上で点検ルートを作成します。
• 3Dモデルの活用: 発電所の高精細な3Dモデルに基づき、パネルの形状や地形に沿った高精度な飛行ルートを設計します。
• スケジューリング: DJI Dock 3に対して定期的な点検ミッションを予約設定し、自動運用体制を整えます。
2. データ収集(自動点検フライト)
設定された時間にドローンが自動で離陸し、データを収集します。
• 自動飛行と撮影: Matrice 4TDが地形に沿って飛行し、可視光画像と赤外線サーマル画像を同時に撮影します。
• 自動アップロード: 撮影された映像や画像データは、飛行中または帰還後にDJI FlightHub 2クラウドへ自動でアップロードされます。
3. 異常検知(データ解析)
収集したデータを解析し、ホットスポットなどの異常を特定します。
• 温度異常の可視化: 赤外線カメラで計測された温度情報を元に、目視では困難な「異常発熱」箇所を可視化し、ホットスポットやデラミネーション(素材剥離)を特定します。
• 解析ツールの使用: 「DJI Thermal Analysis Tool 3」を用いて対象エリアの温度情報を詳細に分析するか、サードパーティ製のAI自動検出アルゴリズムにデータを転送して解析を行います。
4. 評価と管理(新旧比較・共有)
発見された異常の深刻度を評価し、関係者で情報を共有します。
• 2Dオルソ画像の新旧比較: 最新の画像と過去の点検画像を比較する機能により、経時変化や新たな不具合の発生を分かりやすく確認します。
• 遠隔地からの確認: 現場に行かずに管理画面上で不具合箇所の座標や状況を確認し、メモなどを入力してデータを共有します。
5. 修理・保全アクション
解析結果に基づき、現場での実作業に繋げます。
• 修繕計画の策定: 特定された異常箇所(ホットスポット等)に基づき、優先順位をつけて交換や修理の指示を出します。
• 事故の未然防止: 異常発熱を早期に検知・特定することで、発電効率の低下を防ぐだけでなく、火災などの大きな事故を未然に防ぎます。
このように、**「自動巡回→クラウド解析→遠隔判断→的確な現場対応」**という一連のサイクルを回すことで、スマートな設備保全を実現します。
この記事へのコメントはありません。